MASDAC TALK

MASDAC×WOMAN
女性社員座談会

INTRODUCTION

マスダックで着実にキャリアを形成しながら、
お母さんとしても活躍する女性社員たち。
これまで子育てと仕事を
両立してきた3人のベテラン社員と、
これからライフステージの変化を迎える
1人の若手社員の会話から、
マスダックの女性社員たちの歴史を紐解いていく。

T・H
2019年入社
人事総務部
事務
Y・E
2007年入社
食品機械事業本部 事業戦略部
企画・デジタル販促グループ
グループ長
M・N
2006年入社
食品機械事業本部 生産本部
エンジニアリング部
係長
T・S
2007年派遣入社
2011年正社員入社
食品製造事業本部 事業戦略部
部長

出産か、仕事かを選ぶ時代があった

T・S
私がマスダックに入社した2000年代は、世間的に見ると「出産=仕事を辞める」という流れが当たり前の時代でした。私は中途入社ですが、前職を辞めることにしたのは子どもを産むという理由があったからです。出産からしばらく経ち、子どもが離乳したタイミングで仕事を探し始め、マスダックの品質管理部門の検査室に派遣社員として入社しました。検査室の仕事は時間がきっちり決まっていたので、未認可の民間の保育サービスを利用しながら、「とりあえず保育園に入れられるまで働こう」という短期のつもりで入社したのがきっかけでしたね。
Y・E
お母さんをしながら企業で働き続けるのが難しい時代でしたよね。知り合いの女性でキャリアを積んでいる方も何人かいましたが、「仕事一本で生きる」といって、結婚も出産もしないと決めている場合がほとんどでした。
M・N
私の周りも似たような状況でした。また、私が就職活動を始めたのもほとんど同じ時期でしたが、出産とは違う女性ならではの難しさもありました。私が希望していた分野は男性が採用される傾向にあったため、仕事の選択の幅が狭くなってしまったんです。「だったら、自分が好きな分野に目一杯チャレンジしてみよう」と思い、再び仕事を探し始めたときにマスダックを見つけました。
T・H
今とは世間の雰囲気が違っていたんですね。
T・S
本当に大きく変わったなと感じますね。当初、私は派遣社員として入社しましたが、上司の誘いで正社員になり、現在は食品製造事業の事業戦略部の部長を務めています。入社してからずっと品質管理部門でキャリアを積んできましたが、今年から部署が変わりました。品質保証と事業戦略で領域は異なりますが、どちらもお客様が求めているものが何かということを考えて、私たちが何をするべきかを見極め、現場との橋渡しをするという意味では共通点があると思っています。Y・Eさんも役職をお持ちでしたね。
Y・E
はい。私は企画・デジタル販促グループのグループ長を務めています。主な業務は販売促進活動で、たとえばコーポレートサイトの運営や、マスダックニュースの制作・発行、展示会の企画・制作などです。
M・N
私はエンジニアリング部で係長をしていて、生産ラインのレイアウト設計、機械の選定、営業職の案件サポートなどを行っています。お菓子は種類が非常に多く、さらに同じ種類でも生地の配合や焼き方など、生産ラインを注文されるお客様ごとにこだわりがあります。それらを漏れなく確認して、設計に活かしていくのが私の仕事です。
T・H
私は人事総務部で労務管理を担当しています。入社の手続きや社会保険の申請、給与の計算といったサポート的な業務が多いですね。部署としては、そういった労務管理以外にも、研修の進行や設備の保守点検も含まれています。私は志望動機が「会社のお母さん的存在になること」だったので、皆さんの仕事のサポートをするのは、まさにお母さん的な仕事ができているなと思います。
T・S
いつも助かっています。会社のお母さんということは、つまり会社にとっては必要不可欠な存在なのだと思います。そしてそれは、実際の家族にとっても同じです。皆さんのなかで、お子さんがいらっしゃるのは、私とM・Nさん、そしてY・Eさんですかね?
M・N
はい。私たち二人はそうですね。
T・H
私はまだ、結婚して子どもができるというライフステージに入っていないのですが、皆さんはどうやって仕事と子育てを両立してきたのでしょうか。
T・S
私の場合は、夫に協力してもらいましたね。たとえば子どもが感染症にかかってしまうと、それからしばらくは看病しなければなりません。そこで、夫と一日交替で看病したり、かかりつけ医の病後児保育などにもかなり助けていただきました。
M・N
T・Sさんと同じで、私も夫と協力して育児をしていましたね。ただし、マスダックではテレワークが使えるため、基本的には家にいて仕事を進めながら、合間合間で子どもの面倒をみることができました。
Y・E
コロナ禍を経て、働き方の幅が大きく変わりましたよね。「絶対に会社に来なければならない」という前提がなくなったおかげで、仕事と子育ての両立にも選択肢が増えました。

切り拓かれたお母さんの道

T・S
T・Hさんは仕事と子育ての両立に不安はありますか?
T・H
今は、自分の業務がなかなか終わらないことが多いです。だからこそ、もし出産するとなった場合にどうやって仕事を続ければいいのか不安ですね。皆さんは、事前に引き継ぎをするといった調整をされていましたか?
Y・E
出産した当時は人員がまだ少なかったため、できる限り自分で仕事量を調整していました。あらかじめ将来を見越して業務を割り振ることは考えていたように思います。ただし、今は人員が増えて、私が子どもを産んだころより産休育休が取りやすい部署になっています。
M・N
ご自分で部署を働きやすくされたんですね。私の場合は、仕事の割り振り方を調整しました。たとえば納期が短いものは回してもらわないようにして、自分の業務時間で対応できる案件をさせてもらうようにしていました。ただし、子どもの急な発熱などで、どれだけ調整をしていても仕事をさばききれないこともあります。その場合には、上司に相談して対応してもらいました。
T・S
M・Nさんが言うように、周りからフォローしてもらえる体制をつくっておくためにも、普段から部署の方とコミュニケーションを取っておくことが大切だと思います。さらに言うと、育児が大変だから仕事を減らしてもらえるというのはすごくありがたいことですが、中には仕事を減らされたくないと思う女性もいると思います。私の場合、「お母さんだから、無理しなくていいよ」と言われるのがなんだか悔しくて、仕事をしたいという想いが強かったんです。だからこそ、子どもともしっかり話し合って、キャリアアップに向けて仕事を続けてきました。
Y・E
確かに、「お母さん」とひとくくりにしてしまうと、一人一人の仕事に対する姿勢を取りこぼしてしまうかもしれませんね。ゆっくりと育児に専念したいお母さんもいれば、子どもができてからも働きたいと思うお母さんもいる。それぞれの想いを実現するためにも、チーム内で話しあって、それぞれに応じたフォローをすることが大切ですね。
T・H
皆さんが女性社員として道を切り拓いてくれているおかげで、マスダックに入社して以来、私は「女性だから」という理由で大変だったことはありません。もし、私が大変だなと感じるとすれば、先ほどT・Sさんがおっしゃったような「女性だから無理しないでいい」と仕事を減らされることだと思います。そしてそれは、キャリアアップが遠のくということでもあるはずです。働きやすさとキャリア形成の道筋を作ってくれて、私たちはそこをゆっくり歩いていくことができる。本当にありがたいです。
Y・E
よかったです。ですが、私たちの力だけではなく、世間の流れを積極的に取り入れて、マスダック自体もどんどん働きやすくなっています。
M・N
確かに、当社は制度として産休育休が整っていますね。育休が明けてからも、子どもが小さいうちは時短勤務が使えるため、徐々に仕事に復帰していけるのがとてもありがたいです。当社の多くの女性社員がそのルートを通っています。
T・S
せっかく切り拓いた道だからこそ、そのルートが無くなってしまわないように、これからも多くの社員に通ってほしいですね。

これからも、道は切り拓かれていく

T・S
マスダックは、性別による制度や待遇の差は全く無いのは素晴らしいと感じていますし、女性が働きやすいように改善されている部分は多いですが、歴史が長い企業であるがゆえに、まだまだ良くなるところがあると思います。
Y・E
そうですね。私は時短勤務について課題があると思ったので、すぐに総務に相談してみました。通常の時短勤務は6時間になっていますが、そこから8時間のフルタイムに一気に戻すのは負担が大きいと思ったんです。そこで、勤務時間を自分で決められることが分かったので7時間勤務にしてもらいました。
M・N
すごくいいですね。私もそうしたいと思っていたんです。
Y・E
ぜひぜひ、この道を使ってください。こうやって融通が利く部署もありますが、部署によっては女性の働き方に対する理解度にバラツキがあるのも確かです。それを均一にするためにも、皆さんにこの道を使っていただければと思います。
T・H
皆さん本当にすごいですね。今でも、道を切り拓いている。私が担当する人事総務的な目線から見ても、制度を整える必要があると感じます。こうやってお話しているように、子育ての悩みや打開策について共有する場を設けてヒアリングを行い、もっと働きやすくなる制度を作ろうと思います。そして、制度を整えるだけではなくて、それを会社全体にどうやって周知していくのか。それこそ、私がやっていかなければならないことです。
T・S
すごく頼もしいですね。T・Hさんも、これから色んな道を切り拓いていくんだと思います。今回は女性の働き方の話でしたが、社員全体での情報共有も必要かもしれません。お母さんの悩みが多様なように、男性でも、外国籍の方でも、現場でも、バックオフィスでも、人の考え方は十人十色です。それらの考えを話し合える環境が社内にあることは、働きやすさだけでなく、これからの新規事業を生むための土壌にもなるはずです。みんなで、道を切り拓いていきましょう。
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