株式会社マスダック

ふくさ

難易度:★★★★☆

ふくさ

ポコポコとした表面が独特なふくさ。茶ぼくさと呼んだりもしますよね。
焼色がついていない面を外側にして中身をつつむことで、きれいに色付けすることもできます。

原材料

  • 薄力粉 バイオレット(日清製粉):600g
  • ぬるま湯:420g(Lサイズ2個)
  • 全卵: 270g
  • 上白糖:480g
  • BP:4.8g
  • イスパタ:12g
  • 水:45g~60g(粘度や合わせるフレーバーによって調整してください。概ね薄力粉の10%が目安です)

生地の作り方

ふるった薄力粉の中に40℃くらいのぬるま湯を入れて混ぜ合わせます。少し力が要りますが、生地に粘りが出て、伸ばした時に膜が張るような形になるまでしっかりと混ぜます。

水ではなくぬるま湯にすることで、グルテンが出やすくなります。
生地が伸びるような感じになるまでしっかりと混ぜます。

全卵を加えて混ぜ合わせ、上白糖も加えて混ぜます。

混ぜていくと卵の水分で生地が少しゆるくなってきます。
砂糖はグルテンを形成しずらくするので最後に入れます。

生地を1~2時間程度寝かせます。

すべて混ざった状態。
ボウルにラップをしておきます。

寝かせた生地に、少量の水に溶かしたBP・イスパタをを加えます。その後水を調整しながら加えます。
フレーバーを加えたい場合、あらかじめ水に溶いておいたものを加えるので、その分の水を加味しておきます(後ほど記載)。
粘度の目安は15dPa/sです。
※イスパタの方がBPよりも低い温度で反応するため、大きな気泡ができやすいです。

膨張剤は先に水で溶いておくと、きれいに混ざります
生地の完成。今回は17dPa/sでした。

生地の焼き方

卓上パンケーキクッカーを190℃に設定します。
離型油(ビタカットSL)を銅板に塗ります。
生地を絞り、1分20秒後に紙等で上面を軽く拭き取り、フタをします。反転せず30秒後に取り出します。(トータル焼き時間1分50秒程度)
紙に指定はありませんが、今回は純白ロール紙をカットして使用、1回(6枚)ごとに1枚使い捨てで使用しました。

気持ち大きめに絞ると後で中身を包みやすいです。(φ100程度)
2種類の膨張剤を組み合わせることで、生地の表面をしっかりぽこぽこさせることができます。
少し生焼けなくらいで、表面を紙で拭き取ります。
フタをして30秒焼きます。
反転せずに取り出します。

味や色をつける時は…

粉末タイプのフレーバーや着色料を使用する時は、事前に水に解いてから生地に入れます。フレーバーの量は薄力粉に対して1%を基準に調整してみてください。今回は膨張剤を入れた後、1/3ずつに生地をわけてフレーバーを入れました。同じ味にするのであれば膨張剤を入れる前に混ぜてもOKです。
膨張剤を混ぜた生地は長時間置いておくと膨張剤が反応して気泡ができなくなるので、焼いてしまいましょう。
また、さくらなどのうすい色をつけたい時には、全卵を卵白のみにして生地をつくるのもおすすめです。今回はベース生地を全卵を使ったものと卵白のみで2種類準備して、それぞれにフレーバーを混ぜました。
全卵;プレーン、抹茶、コーヒー
卵白:プレーン、さくら、パンダンリーフ
さくらは色付けに赤の色粉を水で溶いたものも数滴入れています。

コーヒー、抹茶、パンダンリーフ、さくらパウダー。コーヒーのみ4gで、あとは2g(薄力粉に対して1%)にしています。
事前に水15gと混ぜておきます。抹茶は事前に茶こしでふるっておくとダマになりにくいです。
プレーン生地(全卵)
焼きあがり
コーヒー生地(全卵)
焼きあがり
抹茶生地(全卵)
焼きあがり
プレーン生地(卵白のみ)
焼きあがり
さくら生地(卵白のみ)
焼きあがり
パンダン生地(卵白のみ)
パンダンリーフは東南アジアでよく使われるハーブ。バニラのような甘い香りがします。
ペーストの方が発色がよかったかもしれません…(青のりのように見えますね…)

仕上げ例

春にぴったりのさくら✿
クリームとフルーツでデザートに
コーヒー味の皮にあんこ+栗🌰
三角に包んでみたり…
巻いてシロップをかけても😋
サンドするとこんな感じです!外側がふかふかなのでインパクトがあります

昔からある和菓子のふくさを作ってみました!思っていたよりポップな感じで結構かわいい♡♡
季節やイベントごとに味や仕上げを変えてもよさそうですね。
もっちりした食感で、食べるとしっかりボリュームがあります。
レシピはシンプルですが、グルテンをしっかり出す混ぜ加減や膨張剤の量や焼き温度によっても仕上がりが少し変わってくる、奥の深いお菓子でした…😅

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