- コラム
台湾の販売パートナー 中部電機さんに行ってきました
中部電機工業股份有限公司
総経理 黃 正仲 様
Sales Manager 黃 正儀 様
専案工程設計部 専員 黃 正偉 様
台湾で卓上パンケーキクッカーの総代理店をお願いしている、中部電機さんは創業70年以上のオーブン(固定窯)メーカーかつ、様々な食品機械を取り扱う代理店です。歴史や工場の様子など、色々とお話をお伺いできました!
中部電機は、1951年黃社長のお祖父様の代に創業し、2023年で72年を迎える老舗機械メーカー。当初は扇風機や変圧器を得意とするメーカーで、内部に大きな変圧器を使うことからオーブンも作りはじめた。
「終戦後に台湾にいた日本人が帰国する際に、持って帰れないからと色々なものを置いていってくれました。洋菓子は高級品で、その高級品をつくるオーブンはきっと儲かるだろうという思いがあったそうです。オーブンを作るにも、当時は材料や部品を集めるのに苦労し、造船用のものを使って作っていました。その時はまだパン食も主流ではなく、主に月餅やパイ饅頭など、結婚式で出るような昔ながらの中華菓子を焼くのに使われていました」
電流計や工業用アイロン、乾燥機など熱に関わるものは色々と製造してきたが、先代のお父様からの言葉で、自社の製造はオーブン一本に絞り、その他の機械は他社から仕入れて販売する方針になっているという。
海外から輸入したミキサー、デポジッター、アイスクリームマシン、冷蔵庫やオーブンなど、様々な機械の販売代理店として台湾全土で活躍している。
「中部電機の『中部』は、台湾の真ん中という意味です。会社も台中で、台湾の全体にアクセスしやすいです」
工場内では、素材の切り出しから溶接、組み立てまでをすべて見ることができた。
中部電機のオーブンは台湾中の菓子やパンの専門学校でも使われている。
「大切にしているのはお客さんが長く使えることと、アフターサービスです。デジタル化、AI化も進めていかなくてはいけないテーマですが、まずは使い手のことを考えると、均一な温度で焼けて、丈夫で長く使えることが大切だと思っています」
現在の社員数は約30名。台北にメンテナンスの拠点もある。中部電機製のオーブンは中国、マレーシアや日本等にも輸出しているという。
インタビューの中で、日本の機械はすばらしい、という言葉をいただいて、同じ機械メーカーとして身の引き締まる思いでした。中部電機さんのコンパクトタイプのオーブンは家庭用に購入される方もいるそうです。今後ともどうぞよろしくお願いします!
鉄能社有限公司
また、台湾ではレシピ等のサポートとして原材料代理店の「鉄能社」様にお手伝い頂いています。
卓上パンケーキクッカーの展示会出展や、講習会なども中部電機さんと協力しておこなっていただいています。
今回の取材には中部電機さん、鉄能社さんにご同行いただき、お客様から色々なお話をお伺いすることができ、とても充実した台湾訪問でした。ありがとうございました!
取材日:2023年11月1日~3日
中部電機工業股份有限公司
鉄能社有限公司